アロマテラピーを日本語に訳しますと「芳香療法」という意味になります。
植物の香り成分を利用して心と体にトータル的なバランスを取り戻し、健康に導こうとする自然療法の一つです。
基本的には、精油を使う場合をアロマテラピーといいます。
植物の香りを楽しむといった広範囲でアロマテラピーをとらえた場合は、お部屋に季節の花を飾り
早春にほのかに香る梅の花の香りを楽しむこともまたアロマテラピーといえましょう。水仙やユリ、
沈丁花、きんもくせい…華やかな香りを放つ花も数え上げればきりがないほどです。
植物の芳香成分には、嗅覚を通して心身に穏やかなアプローチを繰り返しながら心身全体のバランスを整えることにより、体の自然治癒力を高める力があります。
私達は、呼吸とともに自分の置かれた環境の香りを感じて生きています。たとえ特定の香りとして認知していなくても、嗅覚としては認知しているという研究発表もあります。いわば私達は自分のまわりをとりまく香りを拒否することができないわけですから、なるべく心地よい香りの空間作りをしたいものです。
お部屋に精油の香りを漂わせたり、マッサージオイルに精油をブレンドしたりと、ホームケアとしてアロマテラピーを手軽に取り入れることも、健やかな毎日を送る手助けをしてくれることでしょう。
私達人間は、植物の存在に支えられて、日々の生活を営んでいます。衣・食・住のすべてにわたって、私たちは植物の恩恵を受け、時には植物の姿形の美しさにうっとりし、その放つ香りに心揺さぶられて…香りの歴史をたどっていくと、紀元前3000年の古代エジプト時代に遡ります。
人間の衣・食・住の日々の営みのこまやかな、ひだの中で香りもまた長い歴史にはぐくまれて、今日のアロマテラピーが生まれでたといえましょう。
高度な文明社会である現代は、便利で快適な生活空間を私達に提供しているわけですが、その反面、そういった便利さゆえに私達の心身の抵抗力を弱めていることも否定できません。また、過度なストレスからくる心身の不調を訴える人の数も増えつつあります。
古来、人間の暮らしは自然とともにありました。自然はともに生きる仲間であり、人間は自然から出でて、自然にもどっていく存在でした。しかしながら、現代の高度文明社会は自然と人間を少しだけ分離してしまったようです。
アロマテラピーは、芳香植物のエッセンスである精油を使う植物療法の一つです。精油は植物の成分やパワーが凝縮された濃厚な液体であり、それぞれに香りという個性をもっています。私達が精油の香りに心癒されるのは、精油が自然界の恵みの一つであり、その香りの中に自分を超えた何らかの存在-超自我-を感じるからかもしれません。
